成田空港到着機の航空管制をエアバンドで効率良く!
こんにちは!とちのすけです。飛行機写真、楽しんでますか!本日は、久しぶりにエアバンドの話。アイコムのIC-R6です。
現在の成田空港到着機、アプローチの航空管制は、成田アプローチ→東京レーダー→成田タワーの順番で行われているようです。この航空管制をエアバンドで一番効率良く聞くのは、どのようなやり方が良いだろうか。アイコムのIC-R6でやってみたいと思います。画面ショット付きでご紹介したいと思いますので、是非ご覧ください。
使うのは、アイコムIC-R6のプライオリティスキャン。アイコムIC-R6のプライオリティスキャンは、色々なパターンの使い方が出来ますので、エアバンドの用途に応じ使い分けが出来重宝します。今回は、アイコムIC-R6のプライオリティスキャンの「特定の周波数を交互に受信しながらスキャンする」パターンでいきます。利用する周波数の設定から順番にご紹介していきます。今回は成田空港B滑走路への進入誘導管制を例にエアバンド設定を行います。エアバンドで皆さんが飛行機撮影をより一層楽しめたら幸いです。
手順は大きく分けると下記2ステップのみです。
①利用する周波数を1つのバンドに纏めて登録する。
②プライオリティスキャンの設定を行う。
では、実際に設定してみましょう。
ステップ① 利用する周波数を1つのバンドに纏めて登録する。
使用する周波数のうち、東京レーダー(120.2MHz[主要波]、121.275MHz、127.7MHz)、成田タワー/B滑走路(118.35MHz)を1つのバンドに纏めて登録します。
アイコムIC-R6のプライオリティスキャンの「特定の周波数を交互に受信しながらスキャンする」でエアバンド受信を行いますが、今回はVFOモードで成田アプローチ(124.4MHz)を受信しながら、5秒に1回東京レーダー、成田タワーを順番に受信(スキャン)します。
これで、成田のB滑走路へアプローチする飛行機の一連の管制をキャッチ出来るようになります。
【ステップ①-1】
「V/M」を押しVFOモードにします。赤い枠で囲った部分です。アイコムIC-R6は「V/M」を一回押すたびにメモリーモード、VFOモードが切り替わります。液晶右端の青丸で囲った部分の上部に「MR」と表示されている状態がメモリーモード、何も表示されていない状態がVFOモードです。
【ステップ①-2】
「DIAL」を回し周波数を東京レーダーの主要波(120.2MHz)に合わせます。
【ステップ①-3】
「V/M」をピッ、ピーと音が鳴るまで長押しします。※ピッ、ピーと鳴ったらすぐに指をはなします。これで、セレクトメモリーライト状態になります。
【ステップ①-4】
「DIAL」を時計方向に回し、空きチャンネルを選択します。液晶モニターの黄緑で囲った部分に表示(周波数)が無い状態が空きチャンネルです。「DIAL」を回しても中々空きチャンネルが出てこない場合は、「FUNC」(赤矢印部分)を押しながら「DIAL」を回すとチャンネルが10の位の単位で進むので早いです。今回は、チャンネル1008に東京レーダーの主要波(120.2MHz)を登録します。
【ステップ①-5】
「MODE」を短く押します。「BANK」という文字が一瞬表示され、画面に — — — — と表示されます。
【ステップ①-6】
「BAND」を短く何回か押し、「R–00」を選択します。今回は、バンド「R」に東京レーダー(120.2MHz[主要波]、121.275MHz、127.7MHz)、成田タワー/B滑走路(118.35MHz)を纏めて登録するため、「R–00」を選択しました。
この時、「BAND」を押しながら「DIAL」を時計周りに回した方が便利です。
【ステップ①-7】
登録したチャンネルにメモリーネームを付けたいと思います。「MODE」を短く数回押し、「M NAME」を表示させます。この時「M NAME」の画面表示はすぐに消え、ネーム入力レディ状態になります。写真はネーム入力レディ状態のモノです。
【ステップ①-8】
「FUNC」を押しながら「DIAL」を回し、文字を入力していきます。今回は「TRD–1」というメモリーネームにしたいと思います。時計周りに「DIAL」を回していくとアルファベットが「A」から順番に変わっていきます。「T」が表示されたら、次の文字を入力します。「FUNC」から一旦手を離し、「DIAL」を時計周りに1回まわしてください。カーソルが先ほど入力した「T」の隣に移動します。同じ要領で「R」、「D」を入力します。「–」と「数字」は「DIAL」を反時計周りに回すと出てきます。入力できる文字数は6文字以内です。
【ステップ①-9】
文字入力が終わったら、「V/M」を長押しします。ピッ、ピピッと鳴ったらメモリーネームに書き込まれメモリーモードに戻ります。
これで、アイコムIC-R6の「Rバンク/00」に東京レーダーの主要波(120.2MHz)が登録されました。
同じ要領で東京レーダー(121.275MHz、127.7MHz)、成田タワー/B滑走路(118.35MHz)をチャンネル1009~1011に登録、Rバンクの01~03に設定します。
それぞれメモリーネームは、東京レーダー(121.275MHz)=TRD–2、東京レーダー(127.7MHz)=TRD–3、成田タワー/B滑走路(118.35MHz)=NTW–Bとしました。
以上でステップ①は終了です。
ステップ②プライオリティスキャンの設定を行う。
それでは、IC-R6のプライオリティスキャンの「特定の周波数を交互に受信しながらスキャンする」の設定を行います。
【ステップ②-1】
IC-R6をVFOモードにし(ステップ①-1参照)、「DIAL」を回して周波数を成田アプローチの124.4MHzに合わせます。
【ステップ②-2】
「V/M」を短く押してメモリーモードにし(ステップ①-1参照)、「SCAN」をピッ、ピーッと鳴るまで長押しします。
【ステップ②-3】
「DIAL」を回し、「BANK–R」を選択します。
【ステップ②-4】
「SCAN」を短く押します。BANK–Rの爆速スキャンが始まります。
【ステップ②-5】
「SET」をピッ、ピーッと鳴るまで長押しします。
【ステップ②-6】
「DIAL」を回して「PRIO」を選択します。
【ステップ②-7】
「FUNC」を押しながら「DIAL」を回し、「ON Pr」を選択します。
【ステップ②-8】
「SET」を短く押します。プライオリティスキャンが始まります。アイコムIC-R6のプライオリティスキャン動作中は、液晶画面の右上端に小さく「PRIO」の表示が出ています。
プライオリティスキャンを停止する場合は、「SET」を短く押してください。
以上で、アイコムIC-R6のプライオリティスキャンの「特定の周波数を交互に受信しながらスキャンする」を使い、成田アプローチ(124.4MHz)を受信しながら、5秒に1回東京レーダー、成田タワーを順番に受信(スキャン)するエアバンド受信設定が完了です。
成田のB滑走路へアプローチする飛行機の一連の管制をキャッチ出来るようになりました。
飛行機撮影、楽しみましょう!!
ご参考までに。
最後までお読み頂き有難うございます。それでは、また!!
お邪魔します。
長らくソニーのAIR-7を使用してきました。今も現役で使えていますが、何しろ「大きい、重い」。
テンキーがあるので周波数が瞬時に入力できる使い勝手の良さはあるのですが、あれを持って外出はちょっと・・・
そこで屋外用にとしてIC-R6を購入。
軽くてポケットにも入るので便利ですが、キーの操作が複雑でわかりにくく困り果てていました。
素晴らしい機能について行けませんでした。
ネットでIC-R6で検索すると、お使いの方々によるアドバイスが多くヒットしましたが、こちらのご説明がすこぶるわかりやすくとても参考になりました。
おかげさまでとても使いやすくなりました。
助かりました。
お礼申します。
こんにちは。嬉しいコメントありがとうございます!
晴れの日は成田に撮影によく行くのですが、ランクアップのためにIC-R6 お小遣いで中古品を購入したらオールリセットされているらしく、がっかりしています。でも、とちのすけさんの解りやすい設定で少し救われました。有難うございます。
嬉しいコメント有難うございます!