プライオリティスキャンの派生系
こんにちは。とちのすけです。本日は航空無線のお話。エアーバンドです。僕の愛機アイコムIC-R6では、バンクスキャン、プライオリティスキャン、はたまたスキャンせず使う、とか色々な方法を駆使してきましたが、アイコムIC-R6のエアーバンド受信で1番やり易い使い方って何でしょうか。僕が行き着いたやり方をご紹介したいと思います。
IC-R6のプライオリティスキャンの派生系ですが、通常のIC-R6のプライオリティスキャンの「スキャンしながら特定周波数を受信する」手法ではなく「特定周波数を交互に受信しながらスキャンする」パターンです。
コレは「VFOモードの周波数を受信しながら、複数の特定チャンネル(メモリーチャンネル/バンクチャンネル)を約5秒に1回順番にスキャンする」動作を行ってくれます。IC-R6の通常のプライオリティスキャンの「VFOモードでスキャンしながら、特定のチャンネルの周波数を5秒に1回受信する」動作と比べて遥かに便利です。僕の場合は、バンクチャンネルを5秒に1回順番にスキャンする使い方ですが、聞かないチャンネルはスキップ設定しておけば良いわけです。
通常のIC-R6のプライオリティスキャンの場合、VFOモードでスキャンしており、スキャンする周波数の範囲を絞ることは出来ますが、特定の周波数をスキップすることは出来ません。スキャンが変なところで引っ掛かったりすることも頻繁にあり、使い勝手が良いとは言えないと思います。
恐らくこれだけ覚えておけば、IC-R6のエアーバンド受信では他の使い方は知らなくて良いかもしれません。IC-R6の設定手順をご紹介しますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
今回は、成田空港A滑走路のタワー管制をメインで受信しながら、他の成田空港で使用されている周波数のうち地上管制と飛行場管制、進入管制のみをスキャンする設定を例としてご紹介します。
IC-R6の設定手順
【ステップ①】
「V/M」を何度か押してVFOモードにします。「V/M」を押すと「VFOモード」⇔「メモリーモード」が切り替わります。青丸のところに何も表示されていない状態がVFOモードです。
この状態で受信したい周波数に合わせます。ここでは成田空港A滑走路のタワー管制使用周波数である118.2MHzに合わせています。
【ステップ②】
「V/M」を短く押してメモリーモードにします。青丸の上部に「MR」と表示されている状態がメモリーモードです。
【ステップ③】
「SCAN」を長く押します。「ピッ、ピー」と鳴るまで押してください。画面表示がメモリーモードのスキャン画面に変わります。写真の表示は任意で「メモリーオールスキャン」の画面です。
【ステップ④】
ダイヤルを回してスキャンの種類を選択します。ここでは、バンクスキャンで「KANTO」のバンクをスキャンする設定にします。「KANTO」バンクは2つあります。「M–ALL」から始めると、何度かダイヤルを回し、「SHINETSU」→「KANTO」→「KANTO」と出てくる2つ目の「KANTO」が成田空港のメモリーが含まれるバンクです。
【ステップ⑤】
「SCAN」を短く押します。これでバンクスキャンが始まります。
ココからプライオリティスキャンの設定
【ステップ⑥】
「SET」を「ピッ、ピー」と鳴るまで長押しします。
【ステップ⑦】
「DIAL」を回し「PRIO」を表示させます。
【ステップ⑧】
「FUNCTION」を押しながらダイヤルを回し、プライオリティスキャンを「ON」にします。
【ステップ⑨】
「SET」を押すとプライオリティスキャンが始まります。VFOモードで118.2MHzを受信しながら、KANTOバンクを5秒に1回順番にスキャンしています。
VFOモードからメモリーモード(バンクスキャン)へ切り替わる瞬間を捉えた写真です。
ステップ⑨まででも今回のIC-R6のプライオリティスキャンの設定はオッケーですが、Cバンクには成田空港以外の空港で使われている周波数も多数登録
【ステップ⑩】
メモリーモードでスキャンしていない状態でダイヤルを回し、スキップするメモリーチャンネルに合わせます。画面に表示されているのは、木更津飛行場の飛行場管制です。
ココで「FUNC」押しながら、「SKIP」を短く押してください。
【ステップ⑪】
青丸の上部に「SKIP」と表示されていれば、
成田空港で使用されている周波数の場合だと、
ご参考までに。。